放送当日の読売新聞の「試写室」のコーナーで
「これはドラマと言っていいのかわからない……」
といったコメントが載っていたから、あまり期待せずに見たのだけど、うん。これは4コマっぽい!と思った『女子高生の無駄づかい』。
1話でひとつの話が展開するのではなく、ショートストーリーがいくつか散りばめられている作品。
原作を読んでみたけど、
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実際、4コマではないけど……そのくらい短いストーリーがいくつも掲載されていた。
ドラマは、その原作通りの部分もあるし、複数の話をつなげてひとつのショートストーリーにしているパターンもあるし、原作の1話分から脱線したシーンを入れているものもあるし。
でも、だからと言ってこの作品のテイストが崩れていないのがすごい。
バカ(岡田結実)はバカだし、ヲタ(恒松祐里)はバカのボケに絶対ツッコむし、ロボ(中村ゆりか)は全然感情も出さず、バカとヲタのやり取りを冷静に見つつ、的確な指摘をするし……。
きっと、原作のキャラがそのまま実写化しているから、多少ドラマでアレンジを入れていてもうまく成り立っているんだと思う。
特に今回、エッジが効いていたと思ったのが、朝の連続テレビ小説のマネをして、連続ドラマ内小説「ロボっこ」なるショートストーリーが展開したこと。
連続テレビ小説にありがちな、戦前くらいの時代設定で、親戚の家にお手伝い的な役割でやってきたロボが主人公。ロボに馴染めなかったその家の娘であるヲタと、あるきっかけで、友情が生まれるという物語。
主人公なのに相変わらず感情がほぼ表れないロボのキャラクターはズレず。
ドラマ初回にして、いきなり劇中劇を展開するという挑戦的な内容なのに、キャラがブレていないから、すんなり理解してしまうという不思議。
しかも、ドラマ自体の主人公はバカなはずなのに、ここではロボを主人公にすること自体もかなりぶっ飛んでる……。
そんなこんながあって、ロボのキャラクターに私はどんどん魅了されて言ったのだけど、ドラマの終盤のファミレスのシーンでふと気づいた。
ロボって、エヴァの綾波レイに似てない?
原作はそんな風に思わなかったんだけど、演じている中村ゆりかさんの声のかわいらしさと、口調や表情がないところとか綾波っぽく感じたのよね。
今後、わざと綾波っぽいセリフ入れてきそうな予感がするけど、どうなのかしら?
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