【エール】55話のあらすじと感想!三郎が最後に浩二に家を託して亡くなる

投稿者: | 2020年6月12日

ここでは、NHK朝ドラ「エール」第11週「家族のうた」55話のあらすじ(ネタバレ)・感想についてお伝えしています。

三郎(唐沢寿明)が胃がんで余命短いことを知りショックを受ける裕一(窪田正孝)。

自分に何か出来ないかと考える裕一ですが、浩二(佐久本宝)から「もう家族じゃない!」と突き放されてしまいます。

音(二階堂ふみ)は辛くても三郎の前では気丈に振舞うまさ(菊池桃子)に寄り添います。

三郎は裕一に「大事な話がある」と言って外へ連れ出すと、「お前に承諾して欲しいことがある。」と話を切り出すのでした。

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朝ドラ「エール」  55話のあらすじ(ネタバレ)

浩二(佐久本宝)は養蚕農家の畠山(マキタスポーツ)の元を訪れていました。

一方的にりんご果樹園の話を進めたことを畠山に謝る浩二。

「俺、何でも良かった。見返すことが出来るなら…。」

「見返すって誰を?」

「兄貴や親父、世の中にですかね…。音楽の才能がある兄貴と違って俺には何もなかった。だから店を任された時は嬉しくて。でも、その店も無くなっちまって。」

「どんな家族でも割を食うやつはいる。」

「役場入って家みたいにが潰れた商売人や農家がたくさんあることに気づきました。福島、出て行った人もたくさんいる。だから残った俺たちで何かできないかと思って、りんご栽培提案したんです。」

畠山は浩二が作った果樹園の計画書を持ってきて「良くできてるじゃねえか。」と褒めてくれます。

畠山が計画書を読んでくれたことに喜ぶ浩二。

そして畠山はりんご果樹園に挑戦してみると言います!

「本当ですか!!?」

「市からの補助金が出るならだ。」

「ありがとうございます!!」

その頃、裕一(窪田正孝)は音(二階堂ふみ)に頼んでハーモニカを買ってきてもらいます。

これで三郎(唐沢寿明)にハーモニカを聞かせてあげられると喜ぶ裕一。

早速、三郎にハーモニカを聞かせてあげようと裕一が三郎の部屋へ行くと三郎の容態が急変します。

「父さん?父さん!!音!先生呼んで!!」

三郎の容態急変を聞いて浩二が仕事から帰ってきます。

三郎は医師から薬を処方してもらい寝ていましたが、もう意識が戻るかどうかわからない状態でした。

「無理ばっかりしやがって…。こんなことなら病気のことちゃんと話しておけば良かった。」

その浩二の言葉を聞いた裕一は「父さん。知ってたよ。自分が長くないこと。」と言います。

そして三郎の腕をまくり、傷が出来ているのを見せる裕一。

三郎は胃の痛みに耐えるために自分のことを噛んでいたのです。

その傷を見て涙を流すまさ(菊池桃子)と浩二。

それから3日間、三郎は眠り続けました。

裕一は目を覚まさない三郎に語りかけます。

「父さん、いつも僕の味方だったよね。まだ、全然恩返しできてない。お願いだからさ…。」

「だから、なんだ?化けもんじゃねえぞ。」

突然、目を覚ます三郎。

すると三郎は浩二と2人にして欲しいと頼みます。

「浩二、おめえには散々迷惑かけて悪かったな。見せ継いでくれた時は腹の底から嬉しかった。」

「本当は、兄ちゃんの方がよかったろ?」

「馬鹿言え!あいつは音楽しか能がねえんだから。」

「俺、2人が音楽の話するのがずっと嫌だった。全然話に入れなくて。」

「音楽があったから、あいつと話が出来たんだ。浩二とは何が無くても言い合ってきたべ。浩二、俺が死んだら喪主はお前だ。喜多一を継いだものがこの家の家長だ。土地と家もお前が全部引き継げ。了承はとってある。」

三郎が裕一と神社で話したのは浩二に家と土地すべてを相続させることを承諾してもらうということだったのです。

「お前は古山家の長男だ。でも、お願いだ!土地と家は全部喜多一を継いでくれた浩二に残してやりてえ。それくらいしかしてやれることがねえんだ。」

「もちろんだよ、父さん。!父さんの好きにして。」

そう、裕一は答えていたのです。

そして三郎は浩二に「母さんのこと頼んだぞ。」と言います。

涙を流して言葉がなかなか出てこない浩二。

「なんだよ、口約束ばっかし。だから騙されんだよ。」

「お前はだまされねえ。」

「分かんねえぞ。長生きして、俺のこと見張っててくれ。生きていてくれ。」

「お前、いいやつだな。」

浩二の頭をポンポンと叩く三郎。

「お前らのおかげでいい人生だった。ありがとうな。ありがとう。」

それが三郎が最後に残した言葉でした。

その夜、三郎は安らかに息を引き取りました。

それからしばらくして、裕一と音が東京へと戻る日がやって来ました。

玄関先でまさと浩二に別れを告げていると、裕一と音を見送るかのように粉雪が舞って来ます。

「兄ちゃん、俺りんごやんだ。上手いのできたら送るよ。」

久しぶりに裕一へ笑顔を見せる浩二。

「ありがとう。浩二。元気でな。母さんもね。」

そして古山家を後にすると、2人は茂兵衛(風間杜夫)の元を訪ねます。

茂兵衛は仕事から離れ、陶芸に夢中になっている様子です。

「あの、伯父さん。お、お花ありがとうございました。」

「行かなくて悪いな。どうせあの世で会えっから。」

「父の生前は、ご心配やご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした。伯父さんの期待にも応えられなくて本当に申し訳ありません。」

茂兵衛は裕一が養子にならずに上京したことを今はまったく気にしてない様子です。

「いいだろ~。この曲線!本当はずっとこれがやりたかったんだ。没頭できるのはいいことだ。好きなことだけで飯食える奴なんて一握りだ。せいぜい気張って嫁さんと子供に苦労かけるんじゃねえぞ!!」

「は、はい!!」

「夫婦茶碗だ!持ってけ。」

そう言って裕一と音に箱に入った夫婦茶碗を贈る茂兵衛。

早速、裕一が開けてみると同じ大きさの茶碗が2つ入っていました。

「あの、これはどっちがどっちですか?」

「見ればわかっぺ!!」

裕一と音は顔を見合わせて笑うのでした。

朝ドラ「エール」  55話の評価評判は?

朝ドラ「エール」  55話の感想

三郎が亡くなってしまいました…(涙)

裕一のとって三郎は幼い頃から何があっても応援してくれる唯一の存在でした。

上京する時に「俺、家族を捨ててきた!」と言った裕一に三郎が「おまえが捨ててもおれは捨てねえ」と言った言葉が今でも忘れられません。

「親孝行したいときに親はいない」とよく言いますが、裕一はこれからたくさん親孝行出来たはずです…。

「船頭可愛いや」の大ヒットを見届けてもらえたことは良かったですね。

三郎のそばから離れず、ハーモニカを吹き続ける裕一の気持ちを思うとせつなくなります。

そして、浩二が家のために頑張って来たことへの感謝の気持ちを三郎が浩二に直接伝えたことでやっと浩二は報われました。

浩二はただ三郎から認めてもらいたかっただけなのだと思います。

音楽の才能を三郎にいつも褒められていた裕一に対してどこか素直になれなかったのはそのためでしょう。

浩二もこれで前に進むことができますね。

裕一と浩二が笑顔で話せる日が来てくれて良かったです。

そして、茂兵衛は隠居してすっかり丸くなっていましたね!

変わりようにびっくりしましたが、前の茂兵衛より肩の荷が降りて優しくなった茂兵衛の方が良いです。

来週はオムニバス形式の番外編になるようですよ。

どんな話が展開されるのか楽しみです!

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