タイトルが「しゃべりすぎた男」っていうのは、明石家さんまがゲストだったので、「そうかな」と思っていたけど、実はもうちょっと深い意味があった『古畑任三郎』第2シーズンの第1話。
『古畑任三郎』(第2シリーズ) – フジテレビ ONE TWO NEXT(ワンツーネクスト)
ちょっと前に地上波で再放送していたとき、途中まで見て肝心なオチを見逃したので、動画配信サイトで再び見直してみたのです。
弁護士の小清水(明石家さんま)は、学生時代の同期でもあり恋人の向井ひな子(秋本奈緒美)を殺してしまう。そこへちょうどよく、2人の同級生だった今泉(西村まさ彦)が向井の家を訪ねてくる。それで小清水は今泉を犯人にしようと仕立てるが……。
捕まった今泉はまさか小清水が犯人と思っていないから、同級生の彼に自分の弁護をしてもらうよう依頼してしまうんだけど、「罪が重くならないように」と言いながら、巧みに今泉が犯人と確定するよう仕向けるのよね。
その姿がなんとも滑稽なんだけど、古畑(田村正和)は当然、勘付いてあの手この手で小清水が真犯人である証拠をつかもうとする。
でも、犯行は結構周到でなかなか尻尾がつかめない。
……と思っていたら、小清水が思わぬところから犯人しか知り得ないことをポロッと言ってしまい。
それが古畑によって明らかにされるのだけど、思いがけないタイミングでポロッと口に出してしまった=しゃべりすぎというのが、今回の話のタイトル「しゃべりすぎた男」につながっていたんだと気づくと、結構スッキリ!
単純に「おしゃべりなさんまさんが犯人役だから〜」というわけではないというのが、この回の話のおもしろいところだと思う。
「じゃあ、しゃべりすぎたところって具体的に何?」と思うかもしれないけど、ストーリーの核心をつくところなので、ここでは伏せておきますね。それは見てのお楽しみに!ということで。
余談だけど、この回で初めて、古畑が今泉のことを「友人」って言っているんだよね。
普段は結構バカにしたり、役立たずと罵っているけれど、あれは友情だったんだと。
ちなみに、この次の回のタイトルは「笑わない女」。
おしゃべりな男の次が、よりにもよって笑わない女って……(苦笑)。