Netflixオリジナルドキュメンタリー『ARASHI’S Diary -Voyage-』「二十年」/DJがミックスしたインタビューかと思った

投稿者: | 2020年1月28日

「暗い」、「重い」というような評判を聞いていたけど、個人的にはそこまでは思わなかった。Netflixの『ARASHI’S Diary -Voyage-』。

ARASHI’s Diary -Voyage- | Netflix Official Site

活動休止間近の嵐のメンバーを追ったドキュメンタリー。

「ドラマ」というカテゴリーとは違って恐縮だけど、ドラマあるものだったので、書いてみた。

1回目のタイトルは「二十年」。
嵐結成から20年ということをメインテーマに活動休止を予定している彼らの本音をインタビュー形式で引き出していく。
インタビューは、ほかのメンバーはナシで、みんな単独で語る形。

ただ、その一人ひとりのコメントの抜粋の仕方がおもしろい。

あるメンバーが「20年って短かった」と言ったら、食い気味に別のメンバーが「長かった」と言ったコメントをかぶせる。
「活動休止」の話題になったら、「最後は燃え尽き症候群になりたい」と言った人がいれば、これまた食い気味に「燃え尽き症候群になりたくない」と言った人のコメントをかぶせる。
でも、「グループで揉めたくなかった」「ケンカはこれまで避けてた」といったような一致していた意見を抜粋しているところもあるし……。

まるで、DJがミックスした曲を聞いているんじゃないかというくらい、対照的なコメントを出したり、逆に同じ意見を出したり、それがリズミカルに展開していく。

それもこれも、ナレーションが一切なく、テロップとメンバーのコメントだけで構成されるからだと思う。

ただ、そのおかげで、ありのままを見せつけられているような気になるけど、コメントの抜粋に意図(ストーリー)を感じさせる構成になっている。

初回は、「活動休止」とグループでは結論を出したけど、まだ足並みが揃っていない部分が……みたいなストーリーに仕立てていたと思う。

その中で感じたことは、語る内容や表情は、テレビで見るようなキラキラした彼らではまったくない。
だけど、グループをひとつの会社や事業だと例えるのなら、今後の事業をどうするかという壁にぶち当たって、同志とそれをどう乗り越えていくか苦しんだんだろうな……と思える表情見せたに過ぎないんだろうなと。

次回は20周年のコンサートツアーのお話らしい。今日配信なのにまだ未見なので恐縮だけど、今度は彼らの語りからどういった物語を抜き出すつもりなのか……?

ちなみに、あんまり嵐の活動をよく知らない人に向けての意味もあるんだろうけど、初回は半分近くが休止発表前後の活動の振り返り映像が流れている感じでした。
私が子どもの頃見た『ドラゴンボール』みたいで(連載に追いつかないように、前回の振り返りを半分くらいやっていて、話に進展があるのが後半だった)、しょっぱなからインタビューをガンガン入れてくると期待していた私としてはその点が拍子抜け。

でも、活動休止を発表したというニュースをメンバー5人がテレビで見ているというシーンは結構シュールでおもしろかった。
(会見をするから、その楽屋での光景だったみたいだけど)