「月刊!スピリッツ」にて連載中の大童澄瞳のデビュー作「映像研には手を出すな!」がドラマ化。
主人公の浅草みどりに齋藤飛鳥さん、水崎ツバメに山下美月さん、金森さやかに梅澤美波さんと乃木坂46の人気メンバーを迎え、豪華キャスティングのドラマとなっています。
この記事では、ドラマ「映像研には手を出すな」3話のネタバレあらすじと感想について、お伝えいたします。
ドラマ「映像研には手を出すな」3話のネタバレあらすじ
部室修理ブリーフィング
大生徒会の仮認可を受けて、活動が可能になった映像研究同好会。しかし、2ヶ月後に行われる予算審議委員会で活動実績を発表できなければ、それまでである。
団体の増加に伴い、審査は例年よりもさらに厳しいものになることが予想される。映像研でも、そのための作戦会議が行われる。
なんとか部室は確保できたというものの、アニメを作るための机も作画用紙もないという浅草みどり。
これに対し、金森さやかは、以前の浅草の「アクシデント動画」でテレビ局から3万円の入金があったことを明らかにする。
今回は、この予算でなんとかアニメを作りたいという金森。さらに、作業の流れ図を見ながら3人で作業の担当を確認する。
まず、企画から設定、絵コンテが浅草、レイアウトから動画が水崎ツバメ、背景が浅草が担当するという大まかな流れを明確にする。
とは言っても、部室で作業できる状態ではない。そこで、「部室修理ブリーフィング」が行われる。
さらに、部室修理の機材購入に、3万円の予算が塵と消えたことが金森から知らされる。あまりの衝撃に、3人で手を合わせ、哀悼の意を表し、黙祷を捧げる映像研であった。
動画机ゲット!
部室の修理にとりかかる。部室の外側の修理には、なぜか浅草が率先してやると言い、屋外へ機材を持って出て行く。
それを見て、水崎はみんなのために、スゴいと勘違い。金森が言うには、単純に利己的な人間だから、少しでも楽しそうなほうを選ぶというところがあるという。
そして、心配になって出てみると、やはり浅草は妄想のなかで遊んでいた。ボロボロの部室を宇宙船にして、その修復作業をしていた。
あたかも、宇宙遊泳をしているかのようで、楽しそうである。そうこうしているうちに、なんとか部室の修復は完了。
ところが、動画作成用の机がないと作業は進められないとゴネだす浅草と水崎。
仕方なく、顧問の藤本に相談してみる。すると、古い建物のなかに、いろいろと使わなくなった備品があるから、持っていっても構わないらしいことがわかる。
早速、そこへ行ってみると、お目当ての「動画机」が奇跡的に放置されていた。そこで難なくお宝をゲットした映像研。
だが、それから一週間。何も作業は進んでいる気配はない。焦りと苛立ちが募る金森。作業を実際に進める、残りの二人は部室にすらいない。
金森は二人を捜索にでたところ、なんと二人は緊張感がまったくなく、呑気に川遊びをしていたのだった。
パン男とひきだしロボット
金森に部室へ連行される浅草と水崎。まるで、緊迫感がなく、企画・シナリオがまだできていないという浅草に、シナリオがないと描けないと言う水崎。
そういう事態を見越して、金森は準備していた。シナリオが必要ならばと、金森はどこかで聞いたような「パン男」や「ひきだしロボット」の話をし始める。
いわゆる、著作権をまるで無視した、まるパクリを迫られ、慌てふためく浅草。これには、さすがの浅草も追い詰められ、とっておきのネタ帳を披露する。
その世界は、砂漠と森しかない殺伐とした空間。400年前は大都市であったそこは、さきの大戦の残骸が残っている。
そこへ現れたのは、個人防衛戦車。弾道の口径が微妙なサイズでありながら、なかなかの機動力をもつ。
攻撃対象は、一人の少女。セーラー服とガスマスクを装備しており、長い髪をたなびかせ、青い瞳を持っている。彼女の武器は、背中に背負った、古来部族伝来のマチェットだけ。
そして、戦闘が始まる。少女は、人間業とは思えない身体能力で、戦車の砲弾をかわす。それだけではない。
少女は、背中のマチェットに手をかけ、次の攻撃で自分めがけて飛んできた砲弾に向け、マチェットを渾身の一振り。見事、戦車の砲弾を真っ二つにしてみせるのだった。
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ドラマ「映像研には手を出すな」3話の感想と考察
5月に予定していた映画版の公開が延期されたのは、残念と言わざるを得ない。しかしながら、今回はドラマ版3話を迎えた「映像研には手を出すな!」。
今回のエピソードでも、やはり大掛かりなVFX映像で楽しませてくれた。深夜枠とは思えない、なんとも贅沢なドラマだと思う。
原作には、大生徒会などが出てこない点で相違はあるものの、敢えて世界観をより複雑で奥深いものにしている。
何気ないその部活動の多さやその発想に驚きを隠せない。今回登場した上水部・下水部などはいかがなものだろうか。
この着眼点が大変、バカバカしくて面白いと思う。気になったことと言えば、最後に告げられた、浅草を見たのはこれが最後だったという下りである。
これも少なくともアニメにはない展開である。最後というのは、残りの、予定されているあと3話全ての最後ということか、それともストーリーのなかで映像研の初アニメ作品の製作についてなのか、すごく気になる。
さらに言うと、心配にもなってしまう。映画公開が延期になるなど予期せぬ事態が起きてしまうのは致し方ないにしても、ドラマ版だけでもやり遂げてほしいと、切に願うしかないところである。